新しいことを習慣化できない理由

ここ最近、自分が行っている行動の記録を取るようにしている。僕は、成功に必要なものは「体力」だと思っているのだが、その体力をつけるための一環だ。実際に行動記録をつけ始めてから、確実に仕事の効率が上がったと感じている。

ところで、だいたい年始という時期には新しい目標を立てたり新しい勉強などを始める人が多いだろう。僕もその内の一人で、毎年何かしらの新しいことを始めようと決意する。ただし、その気分が続くのはせいぜい半月くらいで、すぐにいつもの習慣に戻ってしまっていた。

なぜ続けられないのか。それは習慣化していないからである。よく、一つのことが習慣になるまで約3週間必要だということを言われている。多くの「続かない人」というのは3週間経つまでにやめてしまっているのだ。

では最初の3週間までにやめてしまう原因はなにか。これは人それぞれ色々あるだろう。僕の場合は、無理に初日のテンションを維持し続けようとしてしまい、だんだんモチベーションが下がってくることに耐えられなくなり、もういいや、となってしまっていた。なにか新しい目標を立てた時というのは、その瞬間ドーパミンが放出されるので気分が高揚する。ただしそれは当然一時的なものなので続くわけがない。例えば自己啓発セミナーで、その場ではやる気になっても結局そのあと結果を出せず、何度も同じようなセミナーに通い続けてしまうというのはそういうことだろう。そしてお酒やドラッグと同じようなもので、飲んだその時は良くても反動が必ずくる。続けられない自分に対する自己否定や自己嫌悪に陥ったりすることもあるだろう。

意気揚々と始めたことに限って続かないのはこのようなことが原因だと思っている。そこで、最初に上がりすぎたテンションを意図的に平常に戻し、また、テンションが下がってやる気がなくなったものに対しても同様に平常の状態に戻すことが必要だと考えた。以前から仏教の思想に興味があったので言葉は知っていたのだが、「マインドフルネス」というものがある。

困った時の、マインドフルネス。

googleでも社員に推奨しているものらしいのだが、これは瞑想の一種で「今の自分の状態をありのままに捉える」方法である。このように言われてもなんだかよくわかないと思うが、詳しくは以下の番組を見るとわかりやすいかと思う。

 

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僕は毎日の日課にこのマインドフルネスを組み込んでみた。行動記録を取るという習慣と一緒に朝起きたら必ず10分〜15分程度のマインドフルネスを行う。これで毎朝、テンションが平常状態にリセットされる。毎日ゼロの状態からスタートすることができ、例えば前日嫌なことがあっても気分を落ち着かせることでき、また締め切りに追われている仕事があったとしても、無駄に焦ったりすることがなくなり脳を必要以上に疲労させるようなことが少なくなったと感じている。

快感や喜び、幸福感などを誰もが求めるものだが、成功を手にするためにはそういったものに囚われ過ぎないことが必要なのかもしれない。どちらにしても、今の所僕の行動記録の習慣は続いているのでこの調子でやっていこう。